この日のモデルさんは前回よりリラックスしていましたのでより多くのポージングとご要望の写真をエロティックに撮影させていただきました。
構図とアングルでまるで違う写真になるというのを液晶で確認していただきながら撮影がすすみましたが見るたびに「凄い!全然ちがう!」とおっしゃって嬉しそうな興奮しているような表情で驚きを伝えてくれました。これはカメラマンとしてはやはり嬉しくなりこちらも「それじゃあこんなかんじも」とどんどん世界観が広がります。
このショットはMっぽいポージングをしたモデルさんの写真をいったんモノクロームに加工し、そのあとに赤色を編集で加えています。最初から赤い写真をモノクロに戻し色に加えるという無駄な行為こそを私は感性(センス)があるからできることだと思っています。
帰り道。
モデルさんに「モデルとカメラマンは相性みたいなものはあるのでしょうか」と質問されてこう答えました。
モデルだけがのっている撮影もカメラマンだけがのっている撮影も存在しない。両方がのって撮影しているか両方が違和感を感じながら撮影しているかそのどちらかしかない。
そういう意味で相性はあると思います。
ただし、今はやりの囲み撮影のような自分の性欲を満たす撮影をしている自称カメラマンたちには相性も何もない。
フォトセッションを性行為に例えると囲み撮影会は自慰行為だと私は思っています。世界の違うところでそういうカメラの使い方も増えているというただそれだけのことなので私は気にしていませんが、そういう自称カメラマンの男性になぜか嫌われることが多いのがとても不思議です。
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